もどっちまえ】【先頭にもどっちまえ

タスクバーに出ている「それであなたは何をしたいわけ?」と突然呼びかけられても困りますよね?まさか、エロ画像を探してgoogleにキーワードを入れたらここがヒットして、しかもオイシイ画像がザクザクだね、といった筆者には理解不能な気持ちでズボンのジッパーを下げていたら、こう言われて人生を深く考え込んでいる男之図、ということはありえますまい。はい、正解は「マネーの虎」のキメゼリフですね。

マネーの虎はすごくいいです。何がいいって、キャストですよキャスト。吉田栄作がまた絶妙ですし、社長さんたちも本流を行くたたき上げではない、と。アート引越しセンターの社長とかジャパネットタカタの高田社長とかは出てきません。強いて言えば生活創庫の社長が目をひきます。多くを語ると嫌なので、あの番組が好きな方ならみなまで言うな、という表現に留めておりますが、好きなことは好きです。ああ、もしもナンシー関さんが生きていたらなんと表現してくれたのだろうか、と失われたものの大きさに涙しながら、またまた見てしまいます。

ところが、マネーの虎より「マシューの虎」がもっと好きです。テレ朝系でやっている不思議な番組「マシューズベストヒット」の中のパロディ番組ですが、よく捉えているゾ、マネーの虎の「文法」を。マシュー南(藤井隆)のマネージャー、エージェントKがマシューの野望を木っ端微塵に砕いていくのですが、僕が見た回ではマシューが「シモネタ解禁」をせまり、エージェントKが「あかんあかん」と応じるのがよかったです。エージェントKはマシュー南に言います。「オマエ、『せっくす』とかいいたいんか?そんなんがオマエの望みか?」と。

いや、本当はフォントを大きくして色も派手派手に彩色したかったのですが、一応教育者の雑感ですからこのへんはさらりと書いておくことにしましょう。

また、それまでたいして評価していなかった当地出身の芸人、ガレッジ・セールも「ワンナイR&R」を見ていて、激しく見直しました。「クイズ・シュリオネア」や「シーサーのごきげんようさぁ〜」で見せるキレキレのウチナーグチはたまりません。ゴリも川ちゃんもすごいです。ウチナーグチはともかく、ああ、沖縄のオジサンやオバサンのメンタリティまでなぞっています。いるいる、そういう暑苦しいこと言うおじさん。ゼミの学生(県出身者)に聞いたところ、彼らにもかなり評判が高いですね。それは、昔ノリにノっていた頃のとんねるずの内輪ネタに通じるキレがあるからかもしれません。

パロディをやるときに大事なのは、照れないことと手を抜かないことです。エージェントKもガレッジセールもその点で非常に好感が持てます。逆に僕があまり評価しないパロディはナイナイのやるパロディです。ナイナイはどうもお笑いの深さが不徹底な感じを発散させるので、笑う前にムッとしてしまいます。もっとムッとするのはキンキ・キッズですね。ナンシーさんはかつて言いました。「キンキはお笑いをカッコイイと思っているから、それなりに敬意を払ってお笑いをしているのは認めるが、悲しいかな、面白くない」と。サムい、ということよりも、おそらくはファンの問題なんでしょう。キンキのファンは彼らをお笑いの人だと思っていないので、「キンキがお笑いもするんだ〜、結構イケてるね」と見てくれるので、笑えないネタでも予定調和的に笑ってくれます。まるで通販のおばさんの驚きのため息です。「お任せください、19800円ですっ」「ほぉ〜〜〜〜っ」というあれです。しかし、通販おばさんの「ホォ〜〜ッ」ですら、実は深さがあります。よく見ててください。見てるあなたも「えっ、それは安いかも(買わないけど)」という商品と、「えっ・・・安いかどうか判断できないなあ(例:18石時計4コセットなど)」のときの「ホォ〜ッ」には、明らかに熱意の違いがありますから。

ということで、お客さんが芸人の質を決めるかもしれないという教訓でした。はて、それが一体僕の仕事に何の関係が?ないですね、どう考えても。ま、いっか、雑感だし。