溜めに溜めましたが、だからといってネタがたまるというわけでもないし
ましてや十代よろしく、タマキンに毒素がたまることもありません。
いやいや、いきなりトバしてますなぁ、ご同輩。
とりあえず久々にスタートトゥフィニッシュでTV観戦したスペインGPです。
スペインは90年代のはじめ頃、それまでのヘレスサーキットから
カタルーニャサーキットに開催地が移りました。
カタルーニャは今流行のサーキットデザインらしく、何しろヌキどころがないのだ
せいぜい、ホームストレートから第一ターンに入る前のブレ―キング競争ぐらいで
あとはピットストップの巧拙が勝敗を分ける。
今回のピット作戦はとても面白かった。
現在のF1はタイヤの関係でだいたい二度、ピットストップをする。なんだかCARTみたい。
んで、フェラーリは伝統的にピット作業が速い。
ずっとシューマッハ兄がトップを走っていて、あーこりゃあフェラーリ連勝っすか、などと
いささかシラけた気分で見ていたら、
シューが二度目のピットしたあと、ハッキネンがピットしないで走る、走る。
しかもファステストをばんばんたたき出すのだ。まさにスーパーラップである。
ピットロードの80km/h制限、および作業時間を含め、だいたい26秒リードがほしかったのだが、
ハッキネンはシューのピット後、数周で26秒マージンを作り出した。
そして見事な二度目のピットストップ。
ロン・デニスはメカニック上がりのモータースポーツビジネスマンだが、組織管理は抜群にうまい。
今回はまさに一丸となってのチームワークを見せてくれたマクラーレンであった。
しかもシューのマシンには駆動系か油圧系にトラブルが発生したらしく
ハッキネンとシューの間がどんどん開いていく。
91年ロータスデビューのときからずっとミカファンだったソウマエは
ひさびさに彼がギュンギュン走るのを見て、とてもうれしかった。
そしたらファイナルラップに突然スローダウンして、ケツからオイルを吹いた。
たちまちシューに抜かれて、結局ミカはDNFの完走扱い、七位だった。
ファイナルラップでバーストまたはブロウというのはまさにレースだ。
昔、カナダGPで無冠の帝王ナイジェル・マンセルがウィリアムスルノーに乗っていたとき
こういうシーンがあったなあ。
でもナイジェルは勝利を確信してビクトリーラン気分で観客に手を振ったときに
ステアリング上のキルスイッチ(全部オフスイッチ)を押しちゃったんだけどね。
それにしても、不調のマシンをなだめすかして完走させて、
棚ボタの勝利を手に入れたシューマッハはすごいやつだ。
そして、車検ゾーンに帰ってきたあと、即座にミカに駆け寄ったのはいいシーンだった。
記者会見でそのあたりを突っ込まれたシューは、
「今日は彼のレースだったのに、落としてしまったことが残念だった
「レースにはそういうことがある
「だけど、ヒトコト言わずにはいられなかったんだ」
とものすごくクサイことをしゃあしゃあとのたまわった。
しかし、90年前後にセナとプロストが常識外れな反目を続けていて、
そのあとはドライバーの時代というより
ウィリアムス・ルノーに乗ったやつが勝つ、という時代があったのを目の当たりにしていた小生、
ひさびさにちゃんとレースをしているビッグ2という図式を見て
なんとなくうれしかったのである。
そう、シューマッハは確かにレース史に残るグレートドライバーだけど、
ハッキネンも充分歴史に残るべきレーサーなのだ。
スターリング・モスはかつて
「俺もレーサーだがセナもレーサーだ」と言い、
レーシングドライバー(例えばプロスト)とレーサー(セナやマンセル)の違いを
鮮烈に表現したが、
僕も思う。ハッキネンは近代F1きってのレーサーなのだ、と。
それにしてもフィンランド、
ラリーが強いのは知っているが
ハッキネンといい、サロといい、ライコネンといい
いいドライバー出すなあ・・・
と、突然モータースポーツ観戦記ふうにキメてみた。
あぼーん。