もどっちまえ】【先頭にもどっちまえ

講談社新書から増島みどりが書いた『ゴールキーパー論』という本が出た。

先々週のスーパーサッカーで紹介していたので、翌日買って読んだらこれが面白い。

サッカー(松永成立とディド・ハーフナー)、ハンドボール、アイスホッケー、水球、陸上ホッケーの

各種目にいるゴールキーパーについて取材しているのだが

なにしろ着眼点がいいと思った。

ちょっとクサい切り口もあるけど(同世代の寡黙な男=松永に対するオマージュという切り口)

全体として意外に重要な役どころだったのはディドだった。

昔名古屋グランパスでゴーリーをしていたオランダ出身の日本国籍者で、

なるほど奥さん日本人なのね、と思ったら奥さんはオランダ人であった。

彼らは日本に来て日本が気に入ってそのまま家族で国籍を取得したのだが

それは本筋ではないので今日は書かない。

何より特筆すべきは、ディドはスポーツが好きな人なのだ。

NHLも好きらしいし、野球も少しは見ているようだし、

それらを全部自分の仕事(GKコーチ)に反映させているとは言え、

サッカーをはじめとするスポーツそのものを心から堪能している。

アイスホッケー、日光アイスバックス(旧古河電工)の春名との対談など本当に楽しそうだ。

また春名も元サッカー小僧だからだろうか、シュマイケルだのカンポスだの、

世界レベルのキーパーはちゃんと抑えていて話が本当によくかみ合っている。

かと思えばどのスポーツのゴーリーも例のアクシデントのことは常に考えているようだ。

ほら、アレですよ、野球でキャッチャーがローバウンドを受け損ねてのた打ち回っている

男なら誰でも想像しただけでへそ下あたりに鈍い痛みが走る例のアクシデントです。

97年の世界選手権で大活躍したハンドの橋本など、その後ブンデスリーガに移籍するのだが、

彼もその恐怖は消えないといっていた。ハンドのあの高速シュートがあたった日には・・・

でもカップはつけないのだ、動きが鈍くなるから。

そうか、武装すりゃあいいってモンでもないのか。

となると、僕も橋本を見習ってパソ関係をすべて捨て、紙と鉛筆で勉強するべきだろうか?

しかし集中力のない僕のことだから、

机上に広げた白い紙には抜いた鼻毛をくっつけるだけだろうし、

鉛筆はこの年になってもできない鉛筆回しのトレーニングツールになるだけだろう。

かといってパソコンの電源を入れておくと

メールが来るたびに返事を書いたり『研究する人生』を見てはへこんだりしているので

これまた効率が上がらないのだ。

同僚の金さんも言ってたが、ITって便利なんだかないんだか。

それでも政治系の情報屋さんの草分け三宅一郎先生はすごかったらしい。

昔のコンピュータは性能が低く、統計処理をするのにインプット後5分ぐらい待たされた。

(計量系のわからない小生は何が5分かかるんだかはわからんが)

時間を無駄にしたくなかった三宅先生は、5分でできる仕事として

各国の公式官職表を作ろうと決心し、それは数年後出版される形で結実したという。

今度の夏が終わると初任後2年経過だ。

あ〜あ、そろそろ結果を出さないとだなぁ・・・。

あれっ?

ゴールキーパーの話は一体どこへいったんでしょう?